事業税について

今回は事業税について解説していきます。

事業税とは?


事業税は、日本の地方税の一つで、主に法人や個人事業主が事業活動を行うことに対して課される税金です。以下に事業税の主な特徴をまとめます
地方自治体の財源確保と、事業活動に伴う行政サービスの対価としての性格を持ちます。
課税主体は都道府県が課税し、徴収します。
課税対象:は下記のようになります。
法人: 所得金額や収入金額に応じて課税されます。
個人事業主: 一定の所得金額を超える場合に課税されます。

事業税の税率


次に事業税の税率についてみていきましょう。
税率は自治体によって変わるため、今回は福岡県の税率について確認します。
  法人の場合:
a) 資本金1億円超の普通法人
• 所得割:標準税率 1.0% (超過税率 1.2%)
• 付加価値割:標準税率 1.2% (超過税率 1.44%)
• 資本割:標準税率 0.5% (超過税率 0.6%)
b) 資本金1億円以下の普通法人
• 所得割:
o 年400万円以下の所得:標準税率 3.5% (超過税率 4.2%)
o 年400万円超800万円以下の所得:標準税率 5.3% (超過税率 6.36%)
o 年800万円超の所得:標準税率 7.0% (超過税率 8.4%)
個人事業主の場合:
事業の種類や所得金額によって異なりますが、一般的に以下のようになります。
o 第一種事業(製造業、建設業など):標準税率 5%
o 第二種事業(サービス業、小売業など):標準税率 4%
o 第三種事業(医療業など):標準税率 5%


事業税の特徴


事業税は、下記の特徴および注意点があります。
法人税や所得税とは別に課税され、税額は、一般的に経費として損金算入できます。
地方法人特別税や特別法人事業税などの付加的な税金が課される場合もあります。
また、中小企業向けの軽減税率が適用される場合もあります。

おわりに


今回は事業税についてみていきました。
基本的には県税とともに賦課される税目になりますので、忘れないように収めましょう。